●小児科一般とは

 

成人であれば一般内科にあたる診療科が小児科一般です。お子様の体調不良や病気を幅広く診療いたします。よくみる主な症状は、熱、せき、のどの痛み、鼻みず、鼻づまり、腹痛、便秘、嘔吐、下痢、ひきつけ(痙攣)などです。お子様がある程度ご自身の力で治せるような風邪や発熱といった症状であっても、自宅での療養だけでは症状が長引いたり、悪化したりする場合もあります。また、いつもと様子が違うなど、少しでも不安を感じられたら、些細なことでもお気軽にご相談ください。

 

 

地域の皆様の小児科「かかりつけ医』に

 

お子様は、自らの体調の悪さを言葉で表現することが難しいことがありますので、ご家族の方から直近の様子をお聞きするなどした上で診療し、症状についてはやさしく丁寧な説明をいたします。地域の皆様の小児科「かかりつけ医」として、親しみやすい雰囲気づくりにも注力し、信頼関係を構築できるよう努めてまいります。

 

 

入院加療が必要な場合、専門医を紹介いたします

 

診療を行った結果、詳しい検査や入院加療、手術などが必要と判断された場合は、専門医をご紹介いたします。また、学校の検診などで何らかの「異常」や「指摘」を受けたお子様の診療も行います。

 

 

子供によく見られる症状

 

  • せき、たん
  • 鼻水、鼻づまり
  • のどの痛み
  • ゼーゼーする
  • ひきつけ(痙攣)
  • お腹が痛い
  • 嘔吐、下痢
  • 便秘
  • 湿疹(ブツブツ)
  • 肌のカサつき
  • 機嫌が悪い
  • 鳴き方が普段と違う
  • 何となく元気がない
  • 顔色が悪い
  • 食欲がない
  • おねしょ(夜尿症など)

 

 

診療を円滑に進めるために

 

お子様の症状につきましては、以下のような情報をいただけると診察がしやすくなりますので、可能な範囲でご協力いただけると幸いです。

  • 今の症状の様子
  • 症状はいつ頃から現れたのか
  • 熱、せき、たん、鼻みず、のどの痛みの有無とその状態
  • おしっこやうんちの状態(異常があれば、撮影してお持ちになるのも良いでしょう)
  • 食欲の有無とその程度
  • 症状の原因として思い当たること
  • 薬に対するアレルギーの有無
  • 現在、服用させている薬(お薬手帳)
  • これまでに経験した大きな病気や手術
  • 入院の有無など

 

お子様の具合がひどく悪い場合

 

診療は原則として順番通りに行いますが、以下のような症状がある患者様の場合は特別な配慮をいたしますのでお申し出ください。

 

  • 何度も嘔吐を繰り返して、ぐったりしている
  • ひきつけを起こしている、またはその直後である
  • 激しい頭痛や腹痛がある
  • 喘息の発作等により、呼吸が苦しそうである
  • ウトウトして目がうつろで、ぐったりしている

*このような強い急性症状のお子様がいらっしゃる場合には、診療の順番が前後することもありますが、あらかじめ皆様のご了承をお願いいたします。

 

 

 

▼お子様に以下のような症状がみられる場合は、一度当クリニックをご受診ください。


発熱

生後3ヵ月以前の赤ちゃんが発熱した場合は、重い感染症である可能性もあります。熱そのものよりも他の症状や様子に気を配り、水分が摂れなくておしっこが出ない、嘔吐・下痢がある、顔色が悪い、元気がなくてぐったりしている、意識がはっきりしない、痙攣を起こした、発疹がある、せきや鼻水が出る、機嫌が悪いなどの症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。なお、子どもで問題となる発熱とは、通常は38度以上を指します(※普段、健康な時のお子様の「平熱」を時間帯ごとに測り、記録しておくと良い参考になります)。


腹痛

お子様がよく訴える症状のひとつが腹痛です。ただし、「お腹が痛い」と訴えいても、実際には腹痛によるものとは限らず、発熱や他の症状を併発していないかをよく観察することが大切です。腹痛の原因は風邪、感染性胃腸炎、便秘などが多いのですが、消化器以外にも肺炎などの呼吸器疾患、腎尿路の疾患、食物アレルギーなど、様々な原因から腹痛を訴えることがあります。腹痛を起こす疾患の中には、虫垂炎や腸重積(腸の一部が、同じ腸の中に潜り込んでしまう疾患)などのように緊急性の高いものもありますので、原因が明確でない場合は、お早めにご相談ください。


嘔吐

小さな子どもは大人に比べて嘔吐しやすく、ちょっとした刺激でも、よく嘔吐します。しかし、吐いた後も普段と変わらず、けろっとしているようなら、そのまま様子を見ていれば良いでしょう。ただし、何度も繰り返し吐く、吐いた後にぐったりして元気がない、というケースは、胃腸や神経の病気による嘔吐の可能性がありますので、お早めにご相談ください。

 


下痢

乳児はお腹の状態が安定していないので、よく下痢をします。下痢をしても、嘔吐はせずに普段と変わりなくおっぱいやミルクを飲み機嫌が良いようなら、それほど心配いりません。ただし、下痢が治らず(数時間〜1日)、また水分が摂れずにぐったりしているような場合は「脱水症」が疑われますので、お早めにご相談ください。


いつもと泣き方が違う

赤ちゃんは言葉を話せませんので、「泣くこと」が唯一の意思表示の手段です。毎日面倒を見ているお母さん(保護者の方)なら、「ミルクが欲しい」「おむつを替えてほしい」「眠い」などの要求が大体お分かりになると思います。そして、いつもと泣き方が違うような時には、熱を測ってみるなどしながら、赤ちゃんの様子をよく見守りましょう。また、泣いていた赤ちゃんが急に泣き止んでぐったりしたら、何らかの病気の可能性もありますので、医療機関を受診してください。


苦しそうに呼吸する

お子様が息苦しさを訴える際は、喘息などによるケースが多いようです。その場合は、程度に応じて、吸入・点滴療法といった処置が必要となります。しかし、喘息傾向やその既往が無いのに、突然息苦しさを訴えるような場合は、気管内に異物(ピーナッツ、ボタン、タバコ、薬、玩具など)が入ってしまった可能性もあります。このような場合は救急処置が必要ですので早急に医療機関を受診しましょう。